Monthly Archives: 3月 2019

SUP試乗インプレ【NSP 2019年モデル】

こんにちは!SEA DAYSの八代健正です。
 
今回の試乗インプレはNSP 2019 モデルです!!
そう!あのMolokia 4タイムズチャンピオン Travis Grantが乗り開発に関わり、国内では柏木兄弟をはじめ多くのトップレーサー、パドラーが使用するブランド。
 

青空によく映えるNSPカラー!

 
今回試乗したボードは、どんなコンディションにも対応でき、特にサーフレースでは本領発揮というPUMA12.6ft×22inchと24inch、そして2019年はレース界で普及が進むと言われている14ft クラスからCAROLINA14ft ×22inchと、25inchの4本を乗せていただきました。
八代個人としては2017年モデルのSonic12.6ft × 24inchを愛用しているため、一番気になっていたのはその進化系CAROLINA。この日は、風無し、波無しの穏やかな北条海岸でしたのでいきなCAROLINA 22inchから試乗。
 
 
さすがに22inchは難ありだろう・・と思いながらそろ~りと漕ぎ始めてみましたが・・っ!
すごい安定感!!もちろん、14ftのボリューム感もあってのことではありますが、NSPブランド独特のロール感はさほど不安に感じることはなく、体重80kg、身長175cmの私が立ったまま後ろを振り向いたり、カメラで周りのパドラーを撮影する余裕があるくらいです。
 
 
漕ぎ始めるとさらにその安定感はぐっ!と増し、波を切り裂くというよりも海面をスムースに滑りながらたっぷりとしたノーズボリューム
をもって超えていく感じ。この日はとても静かな海面でしたので尚更・・ではありますが、22inchという細さに対する不安感はまったく無しでした。
 個人的にはこのあとに乗らせて頂いた25inchよりもこの22inchの方が漕ぎがいくぶん軽く感じ、実際に購入を考えるのであれば22inchを選択するか・・
 ただ用途として14ftしかないこのモデルはレースよりもダウンウインドや、外洋でのパドリングを楽しむことを考えたら25inchの方が安心かもなぁ・・とも悩むところ。
14ftのレースに出場するようなエリート選手や、70kg以下の方は22inch、それ以外は25inchの方が楽しめるかもしれませんね。
小さなウネリを拾い続けてくれるグライド感は格別の乗り味。ライダーの柏木さんによると、このモデルは横からのウネリもレールをあて込むことで推進力に変えることができるそうで(ちょっと技術・・というか乗りこなしが必要でしょうか)長い距離、外洋でボードを効率
よく前に進めることができるボードだそうです。
 
NSP=ちょっと手強いボード・・というイメージが強いのではないかと思いますが2018年モデルから採用されている「stabilizer surface」と呼ばれるボトムの形状がNSPの各モデルの安定感をより向上させ、乗りやすいものに進化させています。
 
CAROLINAの次に乗せて頂きましたPUMAに至っては、22inchは十分にレースで楽しめる!と思える物でした。
もともとブイターンが得意ではない八代ですが、このPUMA12.6ft ×22inchは波打ち際でステップバックしてのブイターンを華麗に?
決めることができ、「あれ?ぼくは上手くなった??」と誤解するほどのコントロール性能の良さを感じました。
Sonic や、CAROLINAのようにダグアウト(スタンディングエリアがデッキよりも深く掘り下げられたデザイン)されていないPUMAのフラットデッキは波打ち際でターンを繰り返すテクニカルレースに適した形で、デッキの上でステップバックしたりするのがとても楽なモデルです。
 

左がSonic 右がPuma 個人的にはスマートなデザインのSonicが好みだが、安定感は断然Puma。

左がPuma 右がSonic。 Puma の薄めのノーズデザインは波のなかでのコントロール性をあげているように思います。ブレークした波のなかでは圧倒的にPuma の方が使いやすい。

また、前期のモデルからテール幅が広く安定性とコントロール性能の向上を目指したこのモデルは、関東近県で行われることが多いサーフレースでは実用的なのかもしれません。コントロールのしやすさが特筆しましたが実は走破性もかなりの性能!
実は、2018年の夏にこのモデルの23inchをかなりの荒れ模様のなか試乗したのですが低重心になったデッキデザインのおかげで横
からの風、波に翻弄されづらく安定して波を拾い漕がせてくれる驚きのボードです。ちょっとノーズボリュームが少ない気がするので
前後にステップ位置の移動をする必要がありましたが、十分にダウンウインドも楽しめ・・まさにメーカー推奨の Allround Allcondition
という設定その物でしょう。今回の試乗会にご参加頂きました皆様の興味を一番引いたのもこのPUMAでした。
 
いやぁ〜、やっぱNSPいいなぁ・・
 
価格帯は、今回試乗のなかったSonicを含め、12.6ft クラスが378,000円(税抜) 14ftクラスが388,000円となっております。 NSP JAPAN サイトはこちら
 
詳細はSEA DAYS担当 八代健正(やしろたけまさ)までお問い合わせください。
 
 
 
なお、今回の試乗会には NSPのライダーで国内トップ選手の柏木星詩さんのパドルクリニックを受けることができました。
 
基礎的なパドリング理論から、NSPブランドの持つ独特なコンセプトまで大変為になりました。
NSPって、後ろからはもちろん横から来るウネリ、そして前から来るウネリでさえも推進力に変えて海を渡れるデザインになっているそうで・・それを使いこなせればパドリングが何倍も楽しくなるんだろうな・・。
 

体の使い方から丁寧な説明を頂きました。

パドリングって深くて楽しい。。。

ご参加くださいました皆様は「な、なるほど!!」の連続

柏木先生!ありがとうございました!また遊びにいらしてください!

柏木選手から教えていただいた目からウロコのパドル理論は一朝一夕では身につくものではありませんが、コツコツと練習し身につけることで速く長い距離を漕ぎ続けることができ、そして体に負担がない分、年齢を重ねても体を壊すことなくレース を楽しみ続けることができるように感じました!!感謝です!
 
 

SUPフィッシング【初挑戦の巻】

こんにちは。SEA DAYSの八代です。
以前より「SUPで釣りをしてみたい」と考えておりましたが、今朝(3月29日)やっとデビューすることができました。SUPフィッシング デビュー!!

準備万端・・なの?

先輩釣師たちや、ネットの情報を集めた結果、初挑戦のお題は「イカ」となりました。
とにかくビギナーアングラーですので・・館山の釣り具ランドで購入した中古のロッド、リールそしてイカ釣り用の疑似餌をセット、お!そうだ!釣れたら箱が必要・・とセブンイレブンで急遽購入したクーラーボックス、麦茶満載のマイボトル、以上3釣り具??を積載して朝5時半に北条海岸出発。この日は北北東の風が思いの外強かったのですが、「イカならアソコがいいよ・・」という情報を元にあえて風下の鷹の島方面に向け出発。

記念すべき初釣行!出発!

少し海は荒れ気味でしたが、とりあえず現地にたどり着くのは慣れた海ですので無難。
さて、いよいよの初釣り。「えっと、リールのここを外して疑似餌を海へ投入して・・・」と思ったのですが・・

思いのほか強い風と波に翻弄され・・・

「ぬおっ!」手元に気をとられているうちにどんどん風に流されて・・気がつくと鷹の島に上陸してしまう。。。おまけに波もかなり高く、釣りどころではない状況(と、ビギナー的に判断)、移動決定。「お願いビギナーズラックの神様、僕に獲物を与えてください。」

向かった先は「館山夕日桟橋」沖。なんとか釣りができるのか!?

向かった先は館山夕日桟橋の沖。
普段からこの桟橋では多くの方が釣りを楽しまれているし、先日は大きなイカを釣り上げている方を目撃もしましたので・・ここならきっと! 
しかし! 写真ではみえづらいのですが、桟橋の上には海のハンター「海鵜」がの〜んびりと休憩中。ハンターのみなさんが海へ入らないということは、その足元にはお魚がいないということですかね?海鵜先輩??そういえば釣り人もほとんどいませんね。。。

透明度は抜群。水清ければ魚棲まず・・か?

やるだけやっては見たものの、こちらも風に翻弄されつづけ、桟橋周辺に滞在し続けるのは至難の技。ルアーが海底に届く前に海面の僕は10mくらい風下へ・・結局、風をかわしそうな「渚の駅たてやま」脇の入江まで移動しましたが・・
あまりに水がきれいで、海底にイカどころかお魚がいないのがよく見えて・・がっかり。。

結局、僕のSUPフィッシング デビューは何も釣れない・・どころか風と波に翻弄されただけとなりました。

でもね!意外に楽しかったのですよ。
いつも海へ出るときは 1,レースのためのトレーニング 2,のんびりクルージング  3,SUP講習のお客様をご案内 の3パターンくらいなもんでして基本的に「漕ぐ」ということが目的でしたが、SUPフィッシングは「釣り」(釣れてませんが)を目的にしてその釣り場(釣りもまともにできてませんが)まで到達することを目的にSUPをするという私にとってはとっても新鮮なパドリングとなったわけです。 北条海岸SUP に新たな楽しみを見つけました。それから、今日やってみて、いろいろ気づきが・・

  1. 釣りするって荷物が多い。整理が必要だな。漕ぐ時は竿が、釣る時はパドルが邪魔。
  2. 釣りしている時って漕いでないから寒い・・・。

次は何か工夫して挑もう。

今日の収穫は次はこれでヒラメを・・と頂いたルアー。つぶらな瞳がかわいい。。

今朝、同行してもらった先輩釣師に「まぁ、そもそもそんな簡単には釣れまへんって、次はこれでヒラメ狙いましょう」と慰めにルアーを頂きました。
「迷彩塗装・・・それって自然のなかに溶け込むためのカラーリングなのに・・目立たなくなったらお魚に見つけてもらえず釣れないんじゃ・・?」とか疑問に思いつつも、つぶらな瞳のルアーちゃんにウットリ。

さて、次回はヒラメ狙いでいってみます!

SUP試乗インプレ【SIC 2019モデル 】

SIC2019モデル試乗インプレ

 
こんにちは!SEA DAYSの八代健正です。
 
今回は、スーパーヤングガン!田口頼選手が乗っていることでも有名、今人気急上昇中のSICの試乗インプレをお届けします。
Molokai to Oahu でペアーの部を制覇された福島プロとSICを取り扱うBIC Sport Japan 内海社長が発表されたばかりのレースボードRS14ft × 21.5inchをはじめ、RS12.6 ×23.5 、25inch Bayonet 14.0ftそして弾丸ダウンウインダー!Bullet 14ft などなど自らワゴンに満載にして駆けつけてくださり・・贅沢な試乗会をいたしました。
 
この日は北西の風が強く(7mくらい)吹き海面がやや荒れ気味のコンディションでしたが・・ここは、フルスーツまで着込んだ 覚悟を見せ、まずは、21.5inch!行ってみました~~~!
 

すごい高速性能と安定性。しかし乗りこなすには少し修行が必要かもしれません。

 
はい撃沈。
 
となるかと思いきや!!漕げる、漕げる!どんどん漕げる!
正直なところ漕ぎだしは、海面が荒れていたこともあり、「あ、これ無理。立ってらんない・・」となりましたがスピードがついてくるに従い「お、おや?」という安定感を感じ、加速がスムースなためあっという間に安定感を得ることができました。
 
グイ!グイ!と北西(大房方面)に風を1kmほど登ったところでダウンウインドを試そうとステップバックし、華麗にターーーーーン!
と思いましたが、さすがに21.5inchは甘くなくステップバックした途端に「あ、無理・・」となりボードに座り込みかろうじてドボン!を避けることができた感じでした。
 
このボードでのダウンはすごかったです!
「えっ?こんなんでいいの?」というくらい簡単に風波を乗り継ぎ
 
「気持ちいい!!」
 
と絶叫の連続でした。もちろん14ftなのでウネリをとりやすい特徴はありますが、RSのグライド感は素晴らしいです。この日は少し荒れ気味でしたのでウネリというよりも沖でも風波がたっているような状況でしたが、ほとんどステップバック無しでスイスイ! すごいなぁ・・RS。
 
すっかりダウンウインドの快楽の味をしめた私は、Bullet14.0v2 ※TWCをお借りすることに。こちらはBullet14.0v2の廉価バージョンで※SCCよりもカタログ上では1.2kg 重く記載されております。実際はもう少し重く感じ、女性ではカートップは無理かもな・・しかしながら・・いきなり結論!

ブラックというありそうでなかなか無いSUPのカラーに赤の差し色がSICらしさ!ハイセンスです!

これはいい!少し重いけど欲しい一本!

 
「これは個人的に絶対買い!超欲しい!」です。
 
まず、27.5inchという幅、強めのノーズロッカー、全体のボリュームでこの日の荒れた海面でも本当にリラックスして漕ぎまくることができました。しかも、27.5inchとは思えない漕ぎの軽さ!
 
安定感と漕ぎの軽さはなかなか両立しない物ですが、このモデルはそれが高次元で整えられています。ダウンウインドはもちろん!楽チン! RS14.0×21.5ほどではないですが、ウネリに乗るのも本当に楽で、乗ってからの安定感、コントロールのしやすさも最高です。
釣りもいけそうですし、ロングツーリングも楽にこなせそう。175cm 80kg の僕だとレースにはちょっとどうかなぁ・・とは思いましたが、もっと体の大きな方ならレースでも使えそうです。しかも価格がSCCバージョンよりも10万円安い!!それと・・Bulletシリーズは黒いボディーで、カッコイイ!!!トレーニングを含むレース用以外の普段使いには本当に欲しい1本です。これがあるとSUP LIFEが豊かになるなぁ・・。
 
※TWC:タフウッドカーボン=デッキ部分下にウッドを使用している構造。
 
※SCC:シングルカーボンコンポジット=デッキ下もカーボンを使用、軽量化されている。
 
 
Bayonet14.0を続けてお借りしました。
こちらは安定性も抜群、漕ぎも軽く、いいバランスです。 Bullet と比べると格段にパドリングが軽く楽に感じますが、その分、若干ロール感が強いように感じます。 SICはこのモデルをダウンウインド上級モデルと位置付けており、スキルが高ければボードをコントロールしながら、乗り継いで行くのには楽なのかもしれません。ボードの重量も軽く、Bulletよりも4kgほど軽いのは魅力。上手い人が乗ればダウンのマジックボードなんだろうな・・。
 

14ftってやはり魅力的。巡航速度が高いので長距離を楽しむ時には楽チン。

 
ただ、この同じボードに小柄な女性(レースでも上位に入るSUP上級者)が試乗した時には横風に翻弄され苦労していました。
軽量化された14ftクラスのボードは風の影響を受けやすく小柄な体重の軽いパドラーにはコンディションによっては不利になるのも正直なところかもしれません。軽い・・というのも万能なメリットではないのですね。
Bayonet と Bullet の違いは、Bayonetの軽さと抑え気味のボリュームによる操作性の良さと、Bulletの持つボリュームと設計上の直進性と安定感だと思いました。
 

後ろからのスタイルがかっこいい!!

ちなみにこのBayonet には12.6ft×26inchモデルもありますのでちょっと体の大きめの方でレースもやりたいけど、どちらかというとツーリングがメイン、ダウンウインドもやりたいなぁ・・という方や、レースよりロングツーリンングを含むクルーズ、ダウンウインドに興味のある女性にはすごく良い一本です!
 
そして、このあといよいよ田口頼選手が使用するRS 12.6に試乗しました!
もう、文句無しの漕ぎの軽さと安定感を誇っていてアップウインドもダウンも絶好調! 25inchの方ならブイターンもクルリ!と回せるし、少し荒れた海面にも関わらず、立って写真が撮る余裕がありました。
 

あの田口頼選手が乗るモデル。

RSシリーズは青が12.6ft 赤が14ft。

普段はNSPのsonic 12.6×24.0 に乗っていてちょっと、ボードがコロコロとロールする感じが好きなのですがRSはそのコロコロ感が少しあり、それでいて、少し深くリーンした時のスタビリティーはしっかりとあり安心。スタンディングエリアからテールにかけての幅の絞りが弱くテールが広めになったデザインがその安定感を出しているのだと思います。
また、インサイドで波乗りをした時のボードコントロールのしやすさは秀逸!
少し後ろめ乗ってノーズを水面から出した状態で乗る時には、まるでロングボードでサーフィンしているかのような乗り心地で気分は(気分だけは)田口頼選手ばりのサーフィン!
 
このボードはどんなレースでも使えますね~!生粋のレーサーボードですね。
23.5inchと25inchの乗り比べもしてみましたが、個人的な欲求として23.5inchで頑張って乗りこなせるようにする「我慢の期間」がもれなく付いてくるプラン。冷静に考えると25inchかなぁ・・。迷うところです。。
 

 
 
  SIC RSシリーズ 14 ft (21.5, 23.0, 24.5, 26.0, 28.0 )  各360,000円
           12.6ft  ( 20.0 & 22.0 ジュニア用  23.5,  25.0,  27.0, )各330,000円
 
  SIC BULLET シリーズ 14ft ×27.25inch TWC (タフウッドカーボン)250,000円
                        SCC (シングルカーボンコンポジット)350,000円
 
  Bayonet シリーズ 14ft (24.5, 26.0, )各360,000円
            12.6ft × 26inch  330,000円
 
 
   SIC MAUI メーカーサイトは こちら

 
今回試乗した各モデルからSICの「外洋を漕ぐ」「海を渡る」というコンセプトを強く感じました。
シンプルなデザインもカッコ良く、大人好みのブランドと言えるのではないかと思います。
また、他ブランドと比較して抑えめの価格設定も魅力です。 SIC 各モデル共におすすめです。
 
 
詳しくはSEA DAYS 担当:八代健正(やしろたけまさ)までお気軽にお問い合わせください。