SUP試乗インプレ【NSP 2019年モデル】

こんにちは!SEA DAYSの八代健正です。
 
今回の試乗インプレはNSP 2019 モデルです!!
そう!あのMolokia 4タイムズチャンピオン Travis Grantが乗り開発に関わり、国内では柏木兄弟をはじめ多くのトップレーサー、パドラーが使用するブランド。
 

青空によく映えるNSPカラー!

 
今回試乗したボードは、どんなコンディションにも対応でき、特にサーフレースでは本領発揮というPUMA12.6ft×22inchと24inch、そして2019年はレース界で普及が進むと言われている14ft クラスからCAROLINA14ft ×22inchと、25inchの4本を乗せていただきました。
八代個人としては2017年モデルのSonic12.6ft × 24inchを愛用しているため、一番気になっていたのはその進化系CAROLINA。この日は、風無し、波無しの穏やかな北条海岸でしたのでいきなCAROLINA 22inchから試乗。
 
 
さすがに22inchは難ありだろう・・と思いながらそろ~りと漕ぎ始めてみましたが・・っ!
すごい安定感!!もちろん、14ftのボリューム感もあってのことではありますが、NSPブランド独特のロール感はさほど不安に感じることはなく、体重80kg、身長175cmの私が立ったまま後ろを振り向いたり、カメラで周りのパドラーを撮影する余裕があるくらいです。
 
 
漕ぎ始めるとさらにその安定感はぐっ!と増し、波を切り裂くというよりも海面をスムースに滑りながらたっぷりとしたノーズボリューム
をもって超えていく感じ。この日はとても静かな海面でしたので尚更・・ではありますが、22inchという細さに対する不安感はまったく無しでした。
 個人的にはこのあとに乗らせて頂いた25inchよりもこの22inchの方が漕ぎがいくぶん軽く感じ、実際に購入を考えるのであれば22inchを選択するか・・
 ただ用途として14ftしかないこのモデルはレースよりもダウンウインドや、外洋でのパドリングを楽しむことを考えたら25inchの方が安心かもなぁ・・とも悩むところ。
14ftのレースに出場するようなエリート選手や、70kg以下の方は22inch、それ以外は25inchの方が楽しめるかもしれませんね。
小さなウネリを拾い続けてくれるグライド感は格別の乗り味。ライダーの柏木さんによると、このモデルは横からのウネリもレールをあて込むことで推進力に変えることができるそうで(ちょっと技術・・というか乗りこなしが必要でしょうか)長い距離、外洋でボードを効率
よく前に進めることができるボードだそうです。
 
NSP=ちょっと手強いボード・・というイメージが強いのではないかと思いますが2018年モデルから採用されている「stabilizer surface」と呼ばれるボトムの形状がNSPの各モデルの安定感をより向上させ、乗りやすいものに進化させています。
 
CAROLINAの次に乗せて頂きましたPUMAに至っては、22inchは十分にレースで楽しめる!と思える物でした。
もともとブイターンが得意ではない八代ですが、このPUMA12.6ft ×22inchは波打ち際でステップバックしてのブイターンを華麗に?
決めることができ、「あれ?ぼくは上手くなった??」と誤解するほどのコントロール性能の良さを感じました。
Sonic や、CAROLINAのようにダグアウト(スタンディングエリアがデッキよりも深く掘り下げられたデザイン)されていないPUMAのフラットデッキは波打ち際でターンを繰り返すテクニカルレースに適した形で、デッキの上でステップバックしたりするのがとても楽なモデルです。
 

左がSonic 右がPuma 個人的にはスマートなデザインのSonicが好みだが、安定感は断然Puma。

左がPuma 右がSonic。 Puma の薄めのノーズデザインは波のなかでのコントロール性をあげているように思います。ブレークした波のなかでは圧倒的にPuma の方が使いやすい。

また、前期のモデルからテール幅が広く安定性とコントロール性能の向上を目指したこのモデルは、関東近県で行われることが多いサーフレースでは実用的なのかもしれません。コントロールのしやすさが特筆しましたが実は走破性もかなりの性能!
実は、2018年の夏にこのモデルの23inchをかなりの荒れ模様のなか試乗したのですが低重心になったデッキデザインのおかげで横
からの風、波に翻弄されづらく安定して波を拾い漕がせてくれる驚きのボードです。ちょっとノーズボリュームが少ない気がするので
前後にステップ位置の移動をする必要がありましたが、十分にダウンウインドも楽しめ・・まさにメーカー推奨の Allround Allcondition
という設定その物でしょう。今回の試乗会にご参加頂きました皆様の興味を一番引いたのもこのPUMAでした。
 
いやぁ〜、やっぱNSPいいなぁ・・
 
価格帯は、今回試乗のなかったSonicを含め、12.6ft クラスが378,000円(税抜) 14ftクラスが388,000円となっております。 NSP JAPAN サイトはこちら
 
詳細はSEA DAYS担当 八代健正(やしろたけまさ)までお問い合わせください。
 
 
 
なお、今回の試乗会には NSPのライダーで国内トップ選手の柏木星詩さんのパドルクリニックを受けることができました。
 
基礎的なパドリング理論から、NSPブランドの持つ独特なコンセプトまで大変為になりました。
NSPって、後ろからはもちろん横から来るウネリ、そして前から来るウネリでさえも推進力に変えて海を渡れるデザインになっているそうで・・それを使いこなせればパドリングが何倍も楽しくなるんだろうな・・。
 

体の使い方から丁寧な説明を頂きました。

パドリングって深くて楽しい。。。

ご参加くださいました皆様は「な、なるほど!!」の連続

柏木先生!ありがとうございました!また遊びにいらしてください!

柏木選手から教えていただいた目からウロコのパドル理論は一朝一夕では身につくものではありませんが、コツコツと練習し身につけることで速く長い距離を漕ぎ続けることができ、そして体に負担がない分、年齢を重ねても体を壊すことなくレース を楽しみ続けることができるように感じました!!感謝です!