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ナチュラルポジションとは?


YOGA | 2023年4月1日

SEA DAYSでは10年目を迎えるにあたり、SUPでは「ナチュラルパドリング」、ランニングでは「ナチュラルランニング」と名付けた人間の体が本来持つ機能に沿った力みのない自然な運動を身につけ、皆さんにどこまでも、何歳(いつ)までも健康にSUPやランニングを楽しく続けていただくことを目指していきたいと思っています。

「ナチュラルパドリング」や「ナチュラルランニング」については、クラスの中で少しずつ皆さんとご一緒に習得していきたいと思っているのですが、今回はその基礎となる「ナチュラルポジション」についてご説明したいと思います。

ナチュラルポジションとは?

4月より「ランナー・パドラーのためのナチュラルポジション」というクラスがスタートします。

文字通り、ランナー、パドラーの皆さんにとって重要な力みのない自然な姿勢であるナチュラルポジションを習得していただくためのクラスなのですが、では力みのない自然な姿勢とはどんな姿勢でしょうか?

正しい姿勢とは、顎を引いて、胸を開いて、肩は落として脇を閉め、そして腰を伸ばす その上で、耳、肩、骨盤、くるぶしのラインが一直線になる姿勢と表現されます。これは確かに正しい姿勢ではあるのですが、この姿勢を自然にとれるかどうかがとても重要になります。

例えば、巻き肩の方がこの姿勢を取ろうとした時、肩をぐっと後ろに引きよせ無理に胸を張ることが必要になります。巻き肩自体、胸の筋肉に常に力みが生じて起こる姿勢の間違った癖ですが、良い姿勢を取ろうとして、力みに力みを重ねてしまうことになり、それは良い姿勢というよりは無理のある姿勢だと言えます。

ナチュラルポジションでは、正しい姿勢が自然に取れることがとても重要で、クラスでは、体の構造を学ぶことでこれまで染み付いてしまった姿勢の間違いに気づくことから始めて(レクチャー)、常に力みが生じている筋肉をボールでほぐし(ほぐしのワーク)、正しい動きを習得する(うごきのワーク)といった流れの中で、力みのない自然な姿勢「ナチュラルポジション」を身につけていきます。

ナチュラルポジションとSUP、ランニングの関係

SUPやランニングをされている皆さんは、SUPやランニングにとってナチュラルポジションがなぜ重要なのか感覚的に理解していただけるのではないかと思うのですが、ここではもう少し詳しく見ていきましょう。

ナチュラルポジションと怪我や痛みの関係

SUPやランニング中に特定の場所に痛みが出る方も多いと思います。普段から痛みがある方はもちろんですが、普段はなんでもないのにSUPをしたりランニングをすると痛みが出るというケースもあるかと思います。

動物が誰にも教わることなく、自由に走り回り、海を泳いだりするように、本来、人間にとってパドリングもランニングも自然に身につけることができる自由な運動だったはずです。

ただし、これは力みのない自然な姿勢が保てていることが前提になります。ランニングは「人間の体が本来持つ機能に沿った力みのない自然な運動」のはずが、先ほどの例にも出てきましたが、例えば巻き肩の人がランニングをする場合、ランニングは「肩や胸に力みのある人が本来の人間の機能に沿わない力みのある運動をしている」という表現に変わってしまいます。

日常生活を送る中で、人間の機能に沿わない力みのある運動を行ったとしても許容できているものが、SUPやランニングで運動量が増加した際に、許容範囲を超えてしまい顕在化するというのが痛みが発生する仕組みです。

SUPやランニングで痛みがあると、フォームの改善をする、関節の可動域を広げる、筋肉を鍛えるといったアプローチがとられますが、まずは力みのない自然な姿勢であるナチュラルポジションを獲得することが改善の一番の近道といえます。

ナチュラルポジションとパフォーマンスの関係

パドリングもランニングも、一番大事なことは余計な力を抜くことです。

先ほども記載した通り、巻き肩を無理に矯正すると力みに力みを重ねることになりますが、運動の中でも同じことが言え、ある動作をする場合に、動いてほしい筋肉と反対の動きをする筋肉に力みがあるとブレーキをかけながらアクセルを踏むようなもので、必要以上の力を必要とします。

トレーニングという言葉には、運動を向上させるため、動いてほしい筋肉をより鍛えて強いパワーを生み出すというイメージが強いのですが、まずは運動を阻害する筋肉の力みをとり運動の中でのブレーキをなくしていくアプローチをとる方が効率的で重要になってきます。

一流のスポーツ選手の立ち姿には、パワーと同時にしなやかさを感じますが、このしなやかさこそが力みのない自然な姿勢「ナチュラルポジション」であり、パフォーマンスの向上を求めより良い運動を求めるならば、やはり前提となる「ナチュラルポジション」の習得が必要であると言えます。

基礎となるベーシックワークをやってみよう

「パドラー・ランナーのためのナチュラルポジション」のクラスでは毎月テーマを変えながら、満遍なく体を知り、ほぐし、動かすことでナチュラルポジションを獲得していきますが、毎回ウォーミングアップを兼ねてベーシックワークと呼ばれる3つのワークを行います。

ベーシックワークは体を大きく3つに区分した時の、上肢、下肢、体幹のそれぞれのナチュラルポジションの獲得に対応しています。ご自宅でも毎月のワークと合わせて3つのベーシックワークを続けていきましょう。

本来の体の構造と動きをイメージしながら続けることで、少しずつナチュラルポジションの感覚を掴んでいけるはずです。

胸鎖関節からぶら下がるイメージの上肢

上肢とは肩から先と認識されることが多いのですが、実は胸の胸骨と鎖骨をつなぐ胸鎖関節から始まっています。胸鎖関節から先にある腕や手の力は抜いて、胸鎖関節からぶら下がり重さを感じるイメージを持てるようにしていきましょう。

また、普段の生活の中では上肢はどうしても体の前面で動かすことが多くなり前面の意識が強くなりがちですが、ぶら下がる感覚が深まってくると、肩甲骨の存在も感じられるようになり背面への意識も持てるようになっていきます。

仙腸関節から動かすイメージの下肢

下肢とは一般的には股関節から下をイメージすることが多いかもしれませんが、本来は骨盤を構成する仙腸関節から始まっています。

仙腸関節自体はほんの少ししか動かない関節ですが、股関節【から】動かすのではなく、仙腸関節を意識し、股関節【を】動かすイメージを持てるようになることで力強い動きを生み出せるようになります。

また、股関節から先は固めることなく自由に柔らかく動くイメージを持てるように取り組んでみてください。

運動ではお尻を使うことが重要だと言われますが、お尻が使えるという感覚をつかむのはなかなか難しいことかと思います。上肢のナチュラルポジション、下肢のナチュラルポジションの獲得が進むにつれて自然と獲得できるのでしっかり続けていきましょう。

2つの風船のふくらみをコントロールするイメージの体幹

体幹トレーニングが流行するにつれてカブトムシのように固い殻で覆われたものという認識を持つ方が多い体幹ですが、本来はお腹と胸に2つのふくらんだ風船を抱えるような構造になっていて、内圧がかかることで安定性と柔軟性を兼ね備える構造になっています。

体幹部は筋肉で固めるのではなく、柔らかくふくらむイメージを持つこと、また動くものであることをイメージできるようになれば運動の安定性が高まるとともに、下肢と上肢の運動を効率よくつなげることができるようになってきます。

ベーシックワークについてはクラスの中でも繰り返し取り組んでいきます。回数や取り組む時間はあまり気にせず、正しい動きををイメージしながら変化を感じることを大切に丁寧に取り組んで行きましょう!

SEA DAYSメンバーになると、スタジオでクラスを受講することができるので、動画だけではわからなかったこともスッキリ解決。一緒にヨガやSUPやランニングを通じて楽しく健康を手に入れましょう!

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What is SEA DAYS?

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楽しみながら、バランスよく健康に。海を眺めるカフェも併設しています。