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ナチュラルポジションを前提としたランニングフォームを身につけよう

9月のスタジオクラスでは、ナチュラルポジションの基礎となるベーシックワークを深堀していきましたがどうだったでしょうか?

体を足裏に乗せるという感覚がつかめたらOK。そうでなかった方は、体のどこかにまだウイークポイントが残っているはず。

ウイークポイントを発見して、過去のマガジンを参考にして改善していけるといいですね。

10月から1月までの間、水曜no夜ランでランニングドリルに取り組んでいきます

  

SEA DAYSでは10月からランニングシーズンに入り、たくさんの方が若潮マラソンにチャレンジされますが、今年は水曜no夜ラン(グループラン)の前に少し時間をとってナチュラルポジションを前提としたランニングフォームの習得のためのランニングドリルに取り組んでいきたいと思います。

10月のランニングドリルでは、ナチュラルポジション(力みなく自然に立つ)を獲得することで得られた、足裏に体を乗せるという感覚をランニングの中でも感じとれるようにしていきたいと思います。

スタジオでは、基本的には体の移動がない立位のなかで足裏に体を乗せることを感じてきましたが、ランニングでは体は絶えず前方に進み続けます。

接地時に足裏に体に乗せることができるようになれば、フォームの中にいわゆる軸ができてきます。軸ができてくると、地面から帰ってくる地面半力を感じることができるようになりますが、ランニングで一番重要なのは、この地面半力をいかに受けつづけるかだと言っても過言ではありません。

進み続ける中で、着地の一歩一歩を力むことなく、自然に足裏に体を乗せるというのはなかなか難しいものですが、ランニングドリルのなかで習得を目指していきましょう。

地面半力を受ける感覚をつかむことはランニングの基礎であり最重要課題です!

10月のナチュラルポジションのテーマは重心から動くです。

ここまで重心を崩すとほんとうは倒れてしまいますが。。。(靴に仕掛けがあるとかないとか)

さて、10月のスタジオクラス「パドラー・ランナーのためのナチュラルポジション」では、重心から動くをテーマにしていきたいと思います。

ナチュラルポジション=力みのない自然な姿勢 の獲得が進むと、足の裏に体が乗る感覚がつかめるようになり、立位での安定感を感じるようになってきているはずです。

この安定感をランニングやパドリングのフォームにつなげていく架け橋となるのが、重心から動かすという感覚です。

重心から動くという感覚は、すこしイメージしづらいと思いますので、一歩を踏み出す運動について、重心から動く場合とそうでない場合を比較してみたいと思います。

 重心から動かない場合

1.立位でのナチュラルポジションをとる

2.筋肉に力を入れて太腿もをあげ、片脚を一歩前に踏み出す

3.後方に残っている重心を、後ろに残っている脚で力強く蹴り上げると共に、前方に出した脚で引き付けることで一歩前に移動する

重心から動く場合

1.立位でのナチュラルポジションをとる

2.太腿前部の筋肉の力を抜きあえてバランスを崩す

3.バランスを崩すことで自然と重心が前方に移動し、バランスを整えようと脚が自然に前方に着地することで一歩前に移動する

この比較でわかる、大きな違いは運動の作り方です。

重心から動かない場合は、常に筋肉に【力を入れる】ことで運動を作っていますが、重心から動く場合はナチュラルポジションでできたバランスを筋肉の【力を抜く】ことで崩し、重心を動かすことで自然な運動を作っています。

【力を入れる】or【力を抜く】いずれでも運動を作ることはできるのですが、この2 つの運動の質の違いが、長い距離のマラソンにおいては大きな違いを産むことは簡単に想像できるのではないかと思います。

また、一見筋力勝負に見えるパドリングにおいても、筋力だけで力を産むのと、重心を崩しながら重力に自分の体重をあずけ力を産むのとでは、実は後者のほうが大きな力を産むことができます。

10月のナチュラルポジションでは、足の裏にしっかり乗せることができるようになって安定した体を今度はあえて崩すことで、重心から動く感覚をつかんでいきましょう。

重心から動く感覚がつかめるようになれば、ランニングもパドリングもこんなに気持ちよく体が動くんだということに驚くはずです!