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「股関節に乗る」イメージを持つ

「パドラー・ランナーのためのナチュラルポジション」では、先月より下肢へフォーカスし6月は「仙腸関節を動かす」に取り組みましたが、みなさん仙腸関節を動かすイメージは持てるようになったでしょうか?

パドリングもランニングも上級者は必ずお尻が使えています。「仙腸関節を動かす」イメージを持てるようになると少しずつ尻を使うという意味がわかってきます。イメージが定着できてない方は引き続き、6月のワークにも取り組んでみてください。

さて、7月のテーマは「股関節に乗る」です。
股関節とは骨盤を形成する寛骨と、ふともも部分の骨である大腿骨がつながる関節ですが、みなさん股関節はどんな形をしていると思ってらっしゃるでしょか?

左の図のようなイメージになってませんか?

もしかすると、左の図のように真っ直ぐな骨の上に、骨盤という塊が乗っかっているというイメージをお持ちの方が多いのではないでしょうか?

でも、実際は右の図のように、脚の骨の上端が体の中心にむけて曲がり、先端が球状の突起になっていて、骨盤のくぼみにはまっているといった構造になっています。

このように少し複雑な構造になっていて、そもそもどのように大腿骨に骨盤が乗っているのかイメージが持ちづらいことに加えて、股関節はお尻周りの筋肉に囲まれ直接触ることができないため、感覚が掴みづらいという方が多いようです。

そこで、7月のワークでは股関節周辺の力みがちな筋肉をほぐすワークでゆるめていきながら、うごくワークで奥にある股関節を感じ、大腿骨の上に骨盤が乗る(股関節に乗る)感覚を身につけていきたいと思います。

股関節に乗る感覚がない方は、膝に力の力点を作ってしまいがちです。パドリングではお尻の力が使えないために上半身に頼ったフォームになってしまったり、ランニングでは膝下の小さい筋肉に頼る走り方になってしまい、ふくらはぎがつりやすかったり、ちょこまかとした走りになってしまう傾向があるので、しっかりと改善していきましょう。

6月の「仙腸関節を動かす」と合わせて、お尻使えるようにしていきましょう!

こちらはスプリントの写真ですが、パドリング、ランニングもお尻がしっかり使えることが重要です!

パドリング、ランニングでの変化

「仙腸関節から動かす」「股関節に乗る」イメージを持てるようになると下肢のナチュラルポジションの獲得が進み、

パドラーにとっては、

  • 上肢に頼ったパドリングからの卒業
  • パドリングにお尻の筋肉が使えるようになることで発揮できるパワーが一気に増大する
  • パドリングで生じる腰痛の改善

ランナーにとっては、

  • 大きな筋肉である臀筋の活性化に伴うパフォーマンスの大幅な向上
  • 膝や足首回りの怪我の改善
  • ふくらはぎがスッと細くなる
  • ドシドシとした走りが軽やかになる

といった変化が現れてきますので、どうぞご期待ください。

7月も土曜日13:30からのスタジオクラスに参加いただいて、より詳しい内容を理解していただきながら、動画を参考にご自宅でもワークに取り組んでいっていただければと思います。

今月のターゲット

股関節

人間の関節の中で最も大きな構造をもつ。股関節のまわりにある強力な筋肉が働くことで、体重を支え、運動の起点になることが両立出来るようになる。

中臀筋

骨盤と大腿骨をつなぎ、股関節を外側から安定させる働きをする。過剰に使われたり、使われなかったりとバランスが崩れると安定して立って動く事が難しくなる。

大腿筋膜張筋

股関節に乗る事が出来ていない状態で過剰に使われ、固くなりやすい。固まると「脚が棒のような状態」になってしまう一番の原因となる。

今月のほぐすワーク、うごくワーク

「仙腸関節を動かす」「股関節に乗る」イメージを持つ

4月からスタートした「パドラー・ランナーのためのナチュラルポジション」ですが、ここまで体幹のイメージを刷新することにフォーカスしてきましたが、6月からはいよいよ下半身(下肢)に移っていきます。

ランナーの皆様とっては下肢の動きがパフォーマンスに大きな影響を与えることはイメージしやすいと思いますが、パドラーの皆様にとっても上半身(上肢)に頼ったパドリングから卒業して、下肢も使った全身でのパドリングを身につけていくためにとても重要なポイントになるので、しっかり取り組んでいきましょう!

スポーツにとっての下肢の重要性

スポーツの場において下肢を上手に使いましょうとはよく言われることです。

例えば、野球の投手では腕の力に頼る投げ方を「手投げ」と呼んで、悪い投げ方とされていて、下肢と連動させた全身を使った投げ方を目指すように指導されます。

また、パンチで相手を倒すボクシングにおいても、いかに下肢の力をパンチに乗せることができるかが、強いパンチをうつコツとされます。

ただ、この下肢を使うと言うのが一体何をどうすることなのか???これが、とてもイメージしずらいのではないかと思います。

そこで、6月、7月で下肢を使うということを学び、実際にパドリングやランニングの中で活かせるようにしていきたいと思います。

キーワードは「仙腸関節から動かす」「股関節に乗る」

下肢を使うためのキーワードは2つ。「仙腸関節から動かす」「股関節に乗る」です。はっきりとしたイメージを持って、パドリングやランニングでの動きの中でも取り入れることができるように、2ヶ月に渡ってワークを実施していきたいと思います。

6月はまずは、「仙腸関節から動かす」からです。


仙腸関節とは背骨の下部である仙骨と骨盤の左右の腸骨で構成される関節です。仙腸関節自体を直接動かす筋肉が存在せず、動かないと考えられていた関節ですが、実は若干の動きを伴うことがわかってきています。

6月は、この仙腸関節を脚の付け根としてイメージし動かしていけるようにしていきます。

これまで股関節が脚の付け根だと思って動かしていた人は、脚の付け根のイメージが、より上部にある仙腸関節に変わるだけで、ダイナミックに力強く脚を動かせるようになることに驚くはずです。

さらに言うと、パドリングやランニングの中で、股関節を使えていない方が実はたくさんいらっしゃいます。

そういった方は、運動の支点が膝関節になっているのですが、膝関節から、股関節に動きの支点が変わるだけでも大きな変化が起こりますが、これまで膝関節を運動の支点としていた方が、仙腸関節を支点に動きを作れるようになれば、それはもう動きの質が画期的に変化していきます。

膝や肘といった関節と違い、自覚的に観察することが出来ない関節なので、最初はそもそもどこにあるのかすら把握するこことが難しいと思うのですが、ほぐすワーク、うごくワークを通じて関節の位置・動きを把握し、下肢の付け根のイメージ(付け根は仙腸関節から)を刷新していきましょう。

パドリング、ランニングでの変化

脚の付け根を仙腸関節として、「仙腸関節から動かす」イメージを持てるようになると下肢のナチュラルポジションの獲得が一気に進みます。
パドラーにとっては、

  • 上肢に頼ったパドリングからの卒業
  • 下肢の力が発揮されることによるパフォーマンスの大幅な向上
  • パドリングで生じる腰痛の改善

ランナーにとっては、

  • 大きな筋肉である臀筋の活性化に伴うパフォーマンスの大幅な向上
  • 膝や足首回りの怪我の改善
  • ふくらはぎがスッと細くなる
  • ドシドシとした走りが軽やかになる

といった変化が現れてきますので、どうぞご期待ください。

6月も土曜日13:30からのスタジオクラスに参加いただいて、より詳しい内容を理解していただきながら、動画を参考にご自宅でもワークに取り組んでいっていただければと思います。

今月のターゲット

仙腸関節

仙腸関節は文字通り仙骨と腸骨をつなぐ関節です。仙骨は背骨の末端部となり、仙骨の角度が背骨の湾曲に大きく影響します。腸骨は股関節の受け皿となり、腸骨の動きが股関節の動きに大きく影響します。 2つをつなぐ仙腸関節は下半身から背骨、上半身への橋渡し役となるため、わずかにでも動くことで全身の連動のキーマンとなります。

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