レース志向のSUPerに、ガーミンウォッチがおすすめな理由

そもそもGPSウォッチとは

ガーミンとは、GPSウォッチのメーカーの社名および製品名なのですが、そもそもGPSウォッチというのは、GPS電波を受信する機能をもった腕時計のことで、GPSのデータをもとに行動の距離やペースを把握することができるという優れもの腕時計です。

ランナーや登山家の間では、トレーニングやログ管理の目的で、一般的に普及しているGPSウォッチですが、SUPerの間ではまだまだ、普及が進んでいないという印象です。

SUPerの中でも、特にレースを志向する人にとって、とても役に立つGPSウオッチについて、その便利さを紹介するとともに、数あるGPSウォッチの中からガーミンを選択すべき理由をまとめてみました。

この記事でわかること
  • SUPのトレーニングに、なぜGPSウオッチが有効なのか?
  • GPSウォッチのなかでも、SUPerにはガーミンがおすすめなのはなぜか?

 

GPSウォッチをオススメする理由その① 距離が把握できる

ランニングのトレーニングでは、月間走行距離がトレーニング強度のひとつの目安として使われていますが、SUPに関しては海上を移動するため、風や潮の影響をうけるため、距離を把握すること自体が、なかなか難しいんじゃないかと思います。

今月は、「たくさん漕いだなぁ」と振り返ってみても、GPSウォッチを持っていないと、それを客観的に、距離として把握する方法がないというのが実情です。

GPSウォッチは、トーレニング開始時にスタートを、終了後にストップを押すことで、トレーニング中の移動距離を正確に記録してくれます。

記録したデータは、スマホやPCに転送され一覧で把握することもできるので、振り返ってどれだけ漕いだのかを、しっかり把握することができます。

SUPの距離の集計画面。7日間、4週、6ヶ月、12ヶ月などで集計することもできます。

 

GPSウォッチをオススメする理由その② ペースが把握できる

ペースとは1kmを移動するのにかかる時間(分)のことなのですが、自分のスピードを客観的に数値化できるというのが、GPSウォッチを持つ一番のメリットと言ってもよいかと思います。

トレーニング中、「今日は何かコツを掴んだぞ」と思うことはよくあることなんじゃないかと思うのですが、GPSウォッチを持たない場合、この掴んだという感覚が本当にスピードアップにつながっているかは、実は不確かです。

これは向かい風を漕ぐ時のあるあるですが、風を切る感覚がスピードを感じさせて「おっ、今日は調子がいいな」と思うのですが、GPSウォッチに目をやると、当然向かい風の中を漕いでいるのでスピードは出ていないということが起こっています。

このように、必ずしも速いという感覚と、実際のスピードが一致しないなかで、トレーニングをすすめてしまうと、本当に自分が速くなっているのかどうかが判断できず、トレーニングを深めていくことができません。

つまり、ペースを把握することが、トレーニングの第一歩といっても過言ではないということです。

ちなみに、一流のSUP選手だとフラットな海況であれば、6:00/kmを切るスピードで漕ぐことがでます。GPSウォッチを持ってない状況で、自分の今の速さを一流選手と比較するためには、同じレースにでてみることぐらいしか方法がないのですが、ペースという指標があることで、日ごろから自分の速さを相対的に把握することもできたります。

トレーニング中、変化するペースをリアルタイムに確認することができます。

 

GPSウォッチをオススメする理由その③ トレーニング内容をプログラミングできる

SUPランニングなどでも、代表的なトレーニングメニューにインターバルトレーニングというものがあります。

インターバルトレーニングとは、スピードを出す区間と休憩としてのスローなペースの区間を繰り返し行い、心肺機能を飛躍的に向上させることができるトーレニングですが(効果がある分とてもしんどいトレーニングです)、これをSUPで実践するのもGPSウォッチがないとなかなか大変です。

インターバルトレーニングの具体的な例としては、

(早いペースで500m→スローペースで200m)×3本

といった内容になりますが、まず、海の上だと500mという距離を測ることができないので、なにか目印になるものを探す必要がでてきます。

自分は、夏の海水浴期間に海に浮いている、ブイを目安にすることがあったりしますが、これも夏の終わりとともに撤去されて、目印がなくなっちゃいます。。。

そんなときも、GPSウォッチにトレーニング内容をプログラムしておけば、500mを漕いだ時点でGPSウォッチがバイブレーションしたり、音を出したりして教えてくれます。もちろんその後のスロー区間も200m漕いだ時点でお知らせしてくれるので、物理的な目印がなくてもオープンな海上のどこでも、精度の高いトレーニングを行うことができます。

この例では、休憩を200mという距離でとりましたが、これを3分という時間で定めたり、心拍が120になるまでと定めることもできたりと(GPSウォッチでは心拍を測る機能を持ったものも販売されています)、様々なトレーニングプログラムを自分で設定することが可能です。

距離を把握することができない海上で、GPSウォッチは質の高いトーレニングを実施する、強い味方になってくれます。

自分で作成した、トレーニングメニューを登録することができる。

SUPのトレーニングに、ガーミンをおすすめする理由

と、このようにGPSウォッチはSUPのトレーニングには必須のアイテムなのですが、数あるGPSウオッチの中からガーミンをおすすめするのは、GPSウォッチのなかでも、ストローク数とストローク距離を測ることができるのがガーミンだけだからです。

ストロークとは、ガーミン上での表記なのですが、要はパドル数のことで、ここではわかりやすパドル数(1分間にパドルした数)とパドル距離(1回あたりのパドルで進んだ距離)と呼ぶことにします。

SUPが速くなるというのは、つまりペースが速くなるということなんですが、もう一歩すすんで、ブレイクダウンすると、このパドル数が増える、もしくはパドル距離が伸びること=ペースが速くなるということになるんです。

つまり、速くなるとは以下の数式で表すことができます。(速さをペースで表すと数式がややこしくなるので、ここでは速さを1分間に進む距離で表しています。)

1分間に進む距離=1分間にパドルする数×1パドルあたりに進む距離の平均

ちょっと理屈っぽいので、何を言ってるんだと思われるかもしれませんが、言いたいことはSUPが速くなるというのは、パドル数かパドル距離か、もしくはその両方が向上したということなんです。

この2つの数字を把握できるのは、トレーニングをする上でとても意義があります。

たとえば、今シーズンの自分の課題は、パドル距離を伸ばすことだったのですが、春先には2.8m程度だったパドル距離を、トレーニングをすることで3m程度に伸ばすことができました。差はたった20cmなのですが、ペースにするとだいたい0:30/km近く速くなった計算になります。

フォームの改善や、さまざまなトレーニングを行なったわけですが、うまくいった一番の要員としては、ガーミンウォッチを活用し、都度、パドル距離がどういう状況なのかを把握できたからだと思っています。

パドル数やパドル距離については、最初は、小難しく感じるかもしれませんが、ガーミンウォッチを使って、ペースを把握するとともに、パドル数とパドル距離を意識していくことで、効率的なトレーニングができるので、速さを手に入れるために是非把握しておきたい数値だと思います。

ペース、パドル数(ストロークレート)、パドル距離(ストローク距離)を1画面に表示。

おすすめのガーミンウォッチ

という理由で、SUPのトレーニングにガーミンウォッチは必須だということがわかっていただけたかと思います。(伝わったかな。。。😅)

ただガーミンウォッチのどの機種にも、全ての機能が備わっているわけではありません。

機能がフルについているものは、もちろんその分価格も高く、価格と相談しながら自分に必要なものを選んでいただくことになります。

ここでは、おすすめの機種について、「距離・ペースの計測機能」、「トレーニングのプログラミング機能」、「パドル数・パドル距離の計測機能」という3つの点に絞って、機能の有無と、価格をまとめてみました。

※今回は内容が盛りだくさんなため、心拍計測については触れませんでしたが、おすすめのモデル全てのGPSウォッチに心拍計測機能が内蔵されています。こちらもあると大変便利な機能なので、実装されているものをおすすめします。

 

ForeAthlete® 35J ¥ 22,963(税别)

カラフルなデザインのエントリーモデル。

距離・ペースの計測機能:あり
トレーニングのプログラミング機能:なし
パドル数・パドル距離の計測機能:なし

 

 

ForeAthlete® 235J ¥ 31,297(税别)

トレーニングのプログラミングができる中級モデル。

距離・ペースの計測機能:あり
トレーニングのプログラミング機能:あり
パドル数・パドル距離の計測機能:なし

ForeAthlete® 645  ¥44,800(税別)

SUPには最適のなんでもできちゃう上級モデル。

距離・ペースの計測機能:あり
トレーニングのプログラミング機能:あり
パドル数・パドル距離の計測機能:あり

ForeAthlete® 645 Music ¥ 49,800(税别)

ForeAthlete® 645に音楽再生機能がついた上級モデル。

距離・ペースの計測機能:あり
トレーニングのプログラミング機能:あり
パドル数・パドル距離の計測機能:あり

ForeAthlete® 935 ¥ 57,800(税别)

ForeAthleteシリーズのフラッグシップモデル。長時間のバッテリー(ウルトラマラソンなどに対応した長さなので、SUPだけの利用であればその他のモデルで十分対応できます。)やランニングポッド(ランニングに関する様々なデータを取得するポッド)が付属。

距離・ペースの計測機能:あり
トレーニングのプログラミング機能:あり
パドル数・パドル距離の計測機能:あり

fēnix 5 シリーズ ¥ 64,800(税别)〜¥ 109,800(税别)

ForeAthleteに比べて、ビジネスシーンでもより違和感のないデザイン。また、登山などにも使いたい場合はfēnix 5シリーズをおすすめします。

距離・ペースの計測機能:あり
トレーニングのプログラミング機能:あり
パドル数・パドル距離の計測機能:あり

 

 

以上、ガーミンウォッチについてご紹介させていただきました。

ガーミンウォッチは、SEA DAYSでも各種取り扱いしています。ご購入いただいた方には、基本的な使い方や、詳しい活用方法なども、しっかりご説明させていただきますので、ご購入をご検討の方は、ぜひお気軽にご相談ください!