花嫁街道トレイル整備の現状報告と思うこと

これまで3回開催された南房総市さん主催の花嫁街道トレイル整備。ざっと現状報告をさせていただきます。

3回目の今回は花嫁街道から登って第二展望台までの整備が完了しました。第二展望台というと、コース全体の1/5程度になるでしょうか?

1回目は自分は参加できなかったのですが、コース途中の駒返しから整備したとうかがっていますので、途中すでに整備されている箇所もあるかと思いますが、少なくとも全体の3/4は未着手という状況で、開通まではまだまだ時間がかかりそうです。

花嫁街道のコースマップ。現在第二展望台まで整備完了しています。

これまで参加させていただいて思うことが2つほどあって、

一つは、これまでSEA DAYSでビーチクリーンを開催させていただいたこともあるのですが、ビーチクリーンに比べてトレイル の整備の参加者が少ないというこです。

これは色々な原因があるのかと思うのですが、大きな要因として普段そこで活動している方の絶対数が少ないということがあるのではないかと思っています。

このまちで暮らしていると、SUPなどで海で遊ぶことをはじめ、日常的に散歩されていらっしゃったり、休憩してらっしゃりと何らかの接点で海と触れていらっしゃる方は多いのではないかと思います。

一方、里山となると何らかのイベントで登山をしたという方はいらっしゃるかもしれないですが、ほとんどの方はその存在自体を知らなかったり、行ったことがなかったりという状況なのではないかと思います。

もっと里山で遊ぶ人が増えれば保全にもつながっていく。SEA DAYSで担当できる分野なので、ここについては整備活動と並行して、機会をご提供していきたいと思っています。

里山を走るトレイルランニングの楽しさをもっと伝えていくのがSEA DAYSにできることの1つです。

また、もう一つは伝承していくことの大切さです。

今回整備活動をしていて、被害にあったトレイルがきれいに整備されていくこと自体非常に楽しく魅力がある活動だと感じているのですが、それと同じように日頃花嫁街道というトレイルを守っていらっしゃる方と一緒に整備活動をさせていただくことで、花嫁街道が切り開かれた40年前当時の話が聞けたり、整備の中でチェーンソーの使い方を教えていただいたりと、楽しく触れ合いながらいろんなことを教えていただけるのが楽しみの一つになっています。

花嫁街道には「和田浦歩こう会」という組織がおありになったり、地域の行政区の方々が積極的に整備活度にご参加になられたりとうい状況ではあるのですが、それでも年代的な隔たりがあるように思われ、若い方の参加が非常に少ないです。

そう考えると今回は整備できたとしても、5年後、10年後にまた同じような被害があったら(あって欲しくないと心から願いますが)このトレイルは無くなってしまうのではないかという危機感を持ってしまします。

写真は、皆勤賞のメンバー井上さん。この日はついにチェーンソーデビュー。

そんな中、日頃このトレイルを使わせていただいている自分たちが、色々なことを教えてもらい、今度何かあった際にはそれを復興していく担い手になっていくという流れができていれば、次の世代に、魅力的な里山トレイルをつないでいくことができるのではないかと感じます。

花農家の飯田さん。ご自分のハウスもまだ復旧がままならないなか、活動にご参加いただき、チェンソーの使い方を教えてくださいました。

伝承といっても難しいことではなく、上記のように現在の担い手の方との接点させあれば楽しく触れ合いながら自然に歴史や技術を教えていただけるんじゃないかと思います。

魅力的な地域の海や里山でいつまでも遊んでいたいですね。引き続き、SEA DAYSとしてできることを考え、取り組んでいければと思います。

第4回の花嫁街道トレイル整備のご参加はこちらから!
https://club.seadays.jp/member/#353898